【腕利き職人スーパースター列伝】〜vol.9〜 3倍の努力で夢を叶えたパリの日本人/後編

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腕利き職人スーパースター列伝

ケンジロウ スズキ シュールムジュールパリ代表/鈴木健次郎さん

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ケンジロウ スズキ シュールムジュールパリ代表/鈴木健次郎さん
撮影/小澤達也(Studio Mug)

Profile
鈴木健次郎さん

1976年生まれ。東京出身。小学生から18歳まで子役として活躍し、各種の舞踊や芸事を学ぶ。15歳頃からファッションに興味を持ち、洋服屋に出入りし高校時代に代官山の洋服店で働き始める。高校卒業後、メンズファッション専門学校(東京都)に進学。アパレル企業に就職し、3ヶ月で退社。のちにパリへ渡り、ファッションの専門学校に入学。パリのテーラーであるカンプス・ドゥ・ルカ、フランチェスコ スマルトで修業を積み、2011年に独立。その1年後にパリで念願だったサロンを構える。http://kssm-paris.com/

AICP(※)にはどれくらいの期間、通ったのですか?

「6ヶ月です。平面裁断を3ヶ月、立体裁断を3ヶ月。卒業に際し、国家資格のディプロムを取るためのテストがあり、グランドメゾンで働く卒業生が審査員として作品を採点します。20点満点中15点で合格。40人のうち、合格できたのは2名ほどで年度によっては0人の時もありました。私は試験の一週間前にミシンで指を貫通してしまい、針も持てない状態だったのですが、首席で合格できました」。 ※AICP=アカデミー インターナショナル クープ ド パリは実践的な教育を行うパリの服飾専門学校

「校長先生からディプロムを授与される際、ただ一言『セノルマル!(当たり前だ)』とウインクしながら言ってもらえたのがうれしかったですね。指を怪我したとき、先生自身が私を病院に連れて行ってくれました。そのとき『いくらムッシュウスズキでも、この怪我じゃ(試験に)パスするのは無理だ。(試験日を)延期したほうがいい』と心配していたので、なおさら安心したのかもしれません。『セノルマル』とたった一言なのに、数ヶ月間、応援してくださった校長先生の色々な想いが込められていて言葉の深みを感じました」。

型紙を製作中。

型紙を製作中。

生地を裁断する鈴木さん。

生地を裁断する鈴木さん。

こちらも生地を裁断している様子。

こちらも生地を裁断している様子。

こちらが2019年にオープンした2つ目の店舗。

こちらが2019年にオープンした2つ目の店舗。

新店舗の画像も鈴木さん自身の撮影によるものだ。

新店舗の画像も鈴木さん自身の撮影によるものだ。

エレガントな店内。

エレガントな店内。

今回のコーディネイトではブルー系のグラデーションを意識している。ジャケット・シャツ・パンツ・ネクタイ・チーフ/ケンジロウ スズキ。シューズ/ジョンロブ。

今回のコーディネイトではブルー系のグラデーションを意識している。ジャケット・シャツ・パンツ・ネクタイ・チーフ/ケンジロウ スズキ。シューズ/ジョンロブ。

ふわりとスカーフのような雰囲気のタイ。存在感を強調するノットをずらした結び方が印象的だ。

ふわりとスカーフのような雰囲気のタイ。存在感を強調するノットをずらした結び方が印象的だ。

クラシックなデザインのハミルトンのウォッチ。

クラシックなデザインのハミルトンのウォッチ。

光沢が美しいジョンロブ。写真の既製品のほか、オーダーメイド品も愛用しているそうだ。

光沢が美しいジョンロブ。写真の既製品のほか、オーダーメイド品も愛用しているそうだ。

2024

VOL.341

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