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職人列伝

服・靴・鞄etc.男のための名品を作り上げる現代の名工が歩んだ物語

【腕利き職人スーパースター列伝】~vol.2~ 本格靴修理の先駆者/前編

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これまで、MEN'S EXでは、高度な腕前を持つ職人の方々を紹介してきた。彼らの持つ特別な技術は、これまでにも多くの場で分析されてきたが、実はテクニック以上に面白いのはそれぞれの人生だ。名人芸を生み出すきっかけは個性的な経歴があってこそ。この連載では、そんな名職人たちのユニークな人生を取材し、超絶技巧が生まれた背景を探ってみたい。

腕利き職人スーパースター列伝

ユニオンワークス代表/中川一康さん 【前編】

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Profile
中川一康(なかがわひろやす)さん

大学卒業後、ファッションの道を志し、専門学校に通う。短期間、アパレル業界で働いたのちに靴修理の道へ。靴修理の専門企業に就職し、独立後、29歳でユニオンワークスを設立する。最初は自宅兼工房でスタートし、渋谷、青山、銀座、新宿と店舗をオープン、成功を収める。現在は修理のみならず、自身の好きな製品を取りそろえてオンラインや店舗での販売も行なう。

若いころはアパレル志望だった

高級靴の修理を安心して任せられる店舗と問えば、誰もがまっさきに思い浮かべる店がある。それがユニオンワークスだ。多くの業界人からも信頼される同店が設立されたのは1995年のこと。いまでこそ、高級靴の知識を備えた修理専門店は珍しくなくなったが、ユニオンワークスは、そのパイオニアなのだ。

代表を務める中川一康さんは、根っからの英国好きで、高校生のころビートルズやセックスピストルズ、モッズといったカルチャーから多大な影響を受けたという。

「もともとは靴ではなく洋服の道に進みたいと思っていたんですよ」と中川さん。聞けば、大学を卒業後、昼間はセツモードセミナー、夜は桑沢デザイン研究所に通うほど熱意があったそうだ。

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「残念ながらともに1年半ほどで中退してしまいましたけれど、アシスタントデザイナーの仕事に就くことが出来ました。でも、23歳か24歳のころに、デザイナーへの道を挫折してしまったのです。給料は家賃など日々の生活ですべてなくなってしまいます。職場には良家の子女が多かったし、ほかの人はそれでもやっていけたのかもしれませんが、私は自分のおかれた環境で高級なものをデザインするのは無理があると感じたのです」

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新たに取り付けるヒールの釘打ち作業の様子。

新たに取り付けるヒールの釘打ち作業の様子。

ヒールに打つ釘の数は靴によって異なる。たとえばエドワード グリーンでは片足で23本の釘打ちが必要となる。

ヒールに打つ釘の数は靴によって異なる。たとえばエドワード グリーンでは片足で23本の釘打ちが必要となる。

靴底を全面的に張り替えるオールソールの作業風景。「大手術なので、残っているパーツに負担をかけないよう、特に気を配ります」と中川さん。

靴底を全面的に張り替えるオールソールの作業風景。「大手術なので、残っているパーツに負担をかけないよう、特に気を配ります」と中川さん。

コンパクトな作業用の椅子と靴を固定する金属の作業台。

コンパクトな作業用の椅子と靴を固定する金属の作業台。

作業道具。左からニッパ―、くい切り2点、ピンサー、ハンマー。くい切りは釘の頭を切るためのもので、ピンサーは釘を引き抜くときに使われる。

作業道具。左からニッパ―、くい切り2点、ピンサー、ハンマー。くい切りは釘の頭を切るためのもので、ピンサーは釘を引き抜くときに使われる。

英国製のラスティングピンサー。先端で釘を引き抜くほかに、突起がハンマーの役割を果たす。写真のものは英国のシェフィールド製であることを示す刻印入り。「シェフィールドは金属製品の産地。日本製の修理道具もありますが、シェフィールドの刻印があると、やっぱり気分が高揚します(笑)」。

英国製のラスティングピンサー。先端で釘を引き抜くほかに、突起がハンマーの役割を果たす。写真のものは英国のシェフィールド製であることを示す刻印入り。「シェフィールドは金属製品の産地。日本製の修理道具もありますが、シェフィールドの刻印があると、やっぱり気分が高揚します(笑)」。

英国調の正統派のスーツも着こなす中川さんだが、作業着はやはりサマになる。ユニオンワークスの作業着はサウンドマンとのコラボによるオリジナルで、店舗やオンラインで販売されている。

英国調の正統派のスーツも着こなす中川さんだが、作業着はやはりサマになる。ユニオンワークスの作業着はサウンドマンとのコラボによるオリジナルで、店舗やオンラインで販売されている。

この日の足元はアンソニー クレバリー。

この日の足元はアンソニー クレバリー。

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