ハリー・ウィンストン
イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9

光の泉の中を回転する3軸トゥールビヨンの動きに酔いしれる！

トゥールビヨンの可能性を追究し続ける芸術的コレクションの第9作目が登場した。直径20.5mmの円の中に浮かぶトゥールビヨンは3軸式。外側のキャリッジが300秒、中間のキャリッジが75秒、そしてテンプを直接抱えるもっとも内側のキャリッジが45秒でそれぞれ1回転し、時計がどんな角度にあっても高精度を保つように設計された。無重力状態を彷彿させる3軸トゥールビヨンの動きはまさに圧巻の一言だ。

さらにその高精度を視覚化する針の表示にも懲り、分針・時針ともレトログラード式（2時位置が分、10時位置が時に）。しかも時針のほうはジャンピングアワーが採用されている。ちなみに8時位置にあるのはパワーリザーブインジケーターだ。

こうした弩級の複雑機構搭載モデルにふさわしく、大胆なスケルトンワークがなされたフェイスは、超高度な科学文明を備えた地球外生物の遺構もかくやと思わせる荘厳な風格を備える。ケースそのものはシリーズ史上最小サイズとし、装着感を高めているところにも凄まじい技術力が感じられる。

ハリー・ウィンストン イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 9のディテールをチェック！（写真8枚）

撮影／岸田克法　文／吉田 巌（十万馬力）
※表示価格は税抜き